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2014年6月11日水曜日

消え行く運命の香港屋台食文化「大牌檔」

香港のWEBコミュニティLocaliizで大牌檔(Dai Pai Tong)のドキュメンタリームービーが話題になってましたので紹介します。

ムービーはこちら。


ここは中環(セントラル)にある大牌檔です。映画「恋する惑星(重慶森林)」でトニー・レオンが昼食を食べているのもこのあたりですね。今にもフェイ・ウォンが現れそうな雰囲気がいまだに残っています。


大牌檔とは、日本で言う屋台のようなもので、屋外の屋台設備で調理してお客さんに提供することができるレストランライセンスをもったお店です。香港政府は50年代から大牌檔に新たに免許を交付すのを中止しました。それ以降、衛生面や安全面の問題を考慮し、市政庁舎などの衛生的な屋内にこれまでの大牌檔を集めた熟食中心を作って、屋台を減らすようにしてきました。また今現在、大牌檔の新たな免許を発行することをやめているので、店主の高齢化などでお店はどんどん減り、近い将来、ゼロになってしまいます。


2005年時点のデータで、大牌檔は28店のライセンスしか残っていないそうです。内訳は、中環10店、深水埗14店、湾仔1店、大坑2店、大澳1店だそうです。10年前のデータなので、今はもっと減っているのかもしれません。

悲しいことですが、やはり時代の流れには逆らえないですね。
消え行く運命の香港文化「大牌檔」を、ぜひ今のうちに体験しておいてください。

※大排檔と表記する場合もあります。

ムービーで紹介されている大牌檔の場所はこの下のグレーの囲み部分「地図はこちら」からどうぞ。

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